おはようございます、専業主夫のmorimorikochanです。
atma株式会社を2023年6月末に退職することになりました。
これはその退職ブログです。
今までに多くのソフトウェアエンジニアが退職ブログを書いていて憧れを感じていたので、僕も意を決して書いてみました。
謝辞的な何か
2017年6月にatma株式会社に入社してからこれまでの間に関わった方々本当にありがとうございました。
特に入社時からずっとお世話になっている代表と取締役のお二方、僕のキャリアのきっかけを作ってくれた入社時のCTOであり上司だったTさんには本当に感謝しています。
Tさんにはここ数年会ってないので一度会ってお礼を言いたいです、もし見てたら連絡してください!
atmaってどんな会社?
一言で言うと思考することが好きな会社です。
社長が思考すること大好き人間なので会社の文化として浸透してる感じがします。
その一例として、atmaでは普通の企業と違って必要最低限のルールしか決まってなかったです。稟議なんてものは不要ですし新しい仕組みを作る時も誰に許可を取るか明確に決まっていません。
いい面も悪い面もあると思いますが、少なくとも普通の会社だと統率が取れないような気がしますがatmaだと各自が考えて行動してるから問題なく維持できてますしそれが意思決定のスピード感に繋がるのかなとおもってます
あと、飲み会の話題にカジュアルに古代ローマの国の話とか転売ヤー善悪の話が出てくるのはatmaならではだと思います。この人たち人生二周目なんやろかとたまにおもってました。
普段プライベートでそんなこと考えもしない自分がそこにいたのが少し不思議で貴重な経験でした。
それに影響されてか哲学を勉強し始めたんですがまだまだ知識量が追いつけそうにないです…
atmaは仕事の幅も広かったです。お客さんとの折衝、MySQLのクエリチューニング、React/Vue.jsのwebアプリやWinデスクトップアプリケーション開発、データ解析のPOCやデータ分析コンペの運営までatmaはいろんな分野で何でもやってました。
それにほとんどが同じ部署でやってるので面白い話を色々聞くことができて新鮮でした。
また、基本的に理不尽なことは一切なくて誰かが手を挙げればいくらでもチャレンジさせてくれるしそんな人の邪魔を誰もしてなかったなぁと思います。お互いの意見や考えを尊重してる気がしますね
業務自体の改善もよく行われてました、たとえばXXXはもう意味ないからやめましょうとか、誰かが作った予実管理のツールを別の誰かがもっと良く修正してその後また違う誰かが改良して、っていうのとか。各自がプロセスをよくしていこうっていう意識があったからなんだろうなと思います。
こういうことの根底には、atmaには思考することが好きで柔軟なメンバーが集まっているからなのかなと感じます。
そう言う人がすでにどんどん集まってますし、これからもっと面白い会社になっていくと思いますので興味ある人はぜひatmaに一度応募してみてください!全国で採用してます!
atmaで何してきたか
2017年6月に3人目の社員として入社しました。
当時のCTOいわく、採用するかどうか一番迷ったらしいです。もしあの時落ちてたらSESで頑張りすぎてメンタル壊してそうだなぁと思います。
入社後しばらくは当時のCTOのもとPHPのバックエンドエンジニアとして活動していました。
この頃はまだソフトスキルもハードスキルも未熟でした。初めて触るDockerやPHPやチャット中心の仕事の進め方など多くのことを頭に叩き込まないといけない環境で結構大変でした。が、プログラミングが好きだったこともあってかなんとか持ち堪えた感じがします笑
そこから色々あってCTOが不在になり、開発のことを一手に任されることになった時が一番辛かったです。プレッシャーで死にそうでした。
PjMとして業務委託の管理や顧客折衝、成果物のチェックなどこの頃はやることが多くて残業や土日に仕事も結構やってたと思います。業務委託の方から上がってくるプルリクエストが全く想定と違っていたり、お客さんと少しトラブルになったりしたときには「もうあかんわ」と何度も思ったものの、周りの助けもありなんとかなりました。
そこから少しずつ人が増えてきて今では20人弱にもなりました。
その過程で、エンジニアの採用、新規案件の見積もり、他社の技術顧問、チームマネジメントなど、ただのソフトウェアエンジニアが一生かけても経験できないほどの多様な経験が積めました。
特に採用と見積もりは面白かったです。
採用は、どういう質問をしてどういう回答なら優秀なのか、自分と似てる境遇の人をどう扱うか、技術スキルとカルチャーフィットの重みづけなど考えることが多くてめちゃくちゃ面白かったです。あと、自分の転職時の面談ではこの経験はとても役立ちました笑
見積もりは、今明確になってる情報から自分なりに構成や設計をどう推測するか(明確化された情報だけだと見積もりとして成り立たないので推測を入れるしかない)、それをどう見積書の1行として構造化するか、バッファをどう積めば良いかなどこれも考えることが多くて面白かったです。
何を学んできたか
ソフトスキルの重要性は身についたと思います。
入社当時は「最強のエンジニアになりたい!」と考えていてそれには技術知識(=ハードスキル)がほぼ全てだと考えていました。
ですが、1人だけでなく複数人で開発する経験を積むつれて、ソフトスキルも同程度もしくはそれ以上に重要であることに気づきました。
- 進捗状況が聞かないとわからない(Pull型のコミュニケーションっていうんですかね)
- 不確実性が高い問題を恐れて後回しにする
- ユーザー目線がなく言われたことをやるだけ
たとえ技術的に強くてもこういうコミュニケーションが取れない人は十分に技術的強さを生かせずチームとしての生産性を何も変えずむしろ下げることだってあり得ると思っています。
もう1つ、既存の枠を超えて考えることもわりかし身についた気がします。
問題に直面したとき、自分が悩んでる問題を他の人があっさりと解決していることが何回もあり、その人たちが見つけた解決策は、“こうしないといけない”と自分の中で思い込んでいた前提条件の枠を外れていたものが多かったです。
確かに自分が作った枠の中で考えて解決策を出すことはとても頭が楽なのでつい選んでしまいがちなのですが、最善の選択肢は枠の外にあることがよくあるよなぁと思います。
この考え方が完璧に身についたわけではないですが、環境が変わる今改めて意識してみようと考えてます
後悔してること
いくつかあって、1つはあまり人に頼れなかったことです。
数年前に1ヶ月お休みをもらいました。仕事量が多くうまくその仕事を捌けていない自分を責めてつらくなってしまったのが原因でしたが、あまり人に頼らずに物事を進めてしまった結果だと思います。
僕はずっと自分をプライドが一切ない人間だ思ってましたが、人に頼ることすらできないぐらいプライドが高いのかもしれないなとそのときは感じました。
2つ目は小さなフィードバックを無駄にしてたことです、
僕は心配性なので他人にフィードバックをよく聞いてましたが、大体の場合は大きな改善点が出てこなくて安堵して終わることが何回もありました。なんですが、今になって本当に大事なのは小さな改善点だったなと感じます。
フィードバックした人は僕の小さな改善点を意外と覚えていて、それが改善されていないと「この人には言っても無駄だ」と思われてしまいますし、年齢・役割の変化とともにフィードバックの総量は少なくなっていきます。
大きな改善点がないことに安心して小さな改善点を頭から捨ててしまってましたが、かき集めると相当な量になるんだろうなぁと感じます。
もしも意識的に小さな改善点を継続的にトラッキングして解決していれば、もっと優秀なソフトウェアエンジニアになれたのになと悔やんでます。
3つ目は非業務的なコミュニケーションをもっと増やすべきだったことです、
コロナ禍で会社がフルリモートになっていき、雑談や悩み事相談とかの非業務的なコミュニケーションを取れる場が少なくなっていきました。僕はこれを結構気にしてて、何か仕事を依頼するときにだいたい同じ技術的スキルの人が複数人いたとすると、冗談を言いあえる関係性の人をそうでない人より優先して依頼します。これは一般的にそうだと思いますし若干人見知りなので他人よりこの傾向が強いかもしれません
そういうこともありオフラインで集まって飲み会をする機会をたまに設けてましたが、今思うと集まれない人(オンラインの人)のことをあまり考えれなかったなと反省してます。
地理的や家庭的な問題からオンラインにならざるを得ない人が多く、自分も将来的にはそういう立場になり得るかもしれません。そういう人のことをあまり考慮できず、ずっとオフライン飲み会という手段に自己満足してたような気がしてます。
ちなみにオフラインで集まることの意味を否定してるわけじゃないです、両方大事だけど片方蔑ろになってたという話。
退職理由
秘密です、会ったら話します🥰
今何してる?これから何する?
現在は有給休暇中です。やりたいこと色々あるやろと見込んで2週間ほど取ったものの、ゼルダもクリアして時間に余裕があるので今こうして退職ブログを書いてました。
あと専業主夫的なことをやってますが意外と楽なのではとおもってます。
7月からは別の会社で働きます。
その会社でも引き続きソフトウェアエンジニアとして仕事をしますが、atmaの経験を生かしてソフトウェアエンジニアとしてだけでなくPM/採用/営業の方の力にもなれるように頑張りたいです。
あとオフラインの勉強会を開催したいです!!!
atmaの各位は変わらず仲良くしてくれると嬉しいです。飲み会呼んでくださいね🍻。
あと、どこかでatmaに恩返し的なことをできたら良いな〜と漠然とおもってます。
おわり